ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

ゲーム嫌いなお母さんと,ポケモンGO。

夏休みもそろそろ終わりですね。

この夏の大きな話題といえば,リオオリンピック。 そして,ポケモンGOではないでしょうか。

私は基本的にはゲーム嫌い(ゲームを嫌っているというよりは,「しないほうがいい」と思っている)なので,私自身はほとんど全くゲームをしないし,息子にもスマホはもちろんゲーム機なども持たせていません。

でも,診察室であまりにも何度もこどもたち・若者たちから「いよいよ日本でもポケモンGO配信開始ですよ!」と楽しそうに言われるので,彼らと話題を共有したいという思いもあって,

若者もすなるポケモンGOといふものを,オバサンもしてみむとてするなり

土佐日記的スピリットでやってみることにしました。

ポケモンGOのいいところは,ゲームを始めるためにわざわざゲーム機やソフトを購入する必要がないこと(笑)。

好奇心で始めたゲームに本気でのめり込んでしまっては元も子もないので,課金はしない,歩きながらプレイはしない(通勤時間に乗り物の中だけでプレイする)という自主ルールを決めています。

さて,驚いたのは我が息子。

もちろん彼には何の相談もせずひっそりと始めたわけですが,ゲーム嫌いなはずの私のiPhoneポケモンボールのアイコンが並んでいるのを見つけて「え,お母さんポケモンGOしてるの?! なんで?」と。

お仕事で会うひとたちの間で話題になってるから始めたんだよ,とは伝えましたが,保育園の頃からポケモン好きなお友達にいろいろ教えてもらって詳しくなっている息子は,やっぱり私の捕まえたポケモンたちに興味津々の様子。

「このポケモンは進化したらめっちゃ強くなる」とか「電気のポケモンは水のポケモンに強い」とか,いろいろ語るのです(なんでポケモンのゲームしたことないくせに,こんな知識を持っているのか…?)。

そんな経緯もあって,息子とは「わざわざゲームをすることを目的とした時間は作らない,息子がひとりでポケモンGOの画面を見ることはしない」というゆるやかな約束のもと,その日捕まえたポケモンの話をしたり,進化するシーンを一緒に見届けたりして楽しむようになりました。

良質なコミュニケーションかどうかはわからないけれど,新たな共通の話題が増えたこと,そして私が息子からあれこれ教えてもらう機会ができたことは悪くはないのかな,と感じています。

もうしばらく,こんな感じで節度をもって続けていこうと思います。