ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

原始反射の統合は進む…そして突然現れた異変とは?

またしても前回の記事から1カ月ほど空いてしまいました…。 書きたいことはいろいろ溜まっているので,また定期的に投稿していけたらと思っています。

息子に残っているモロー反射を見つけて統合が進んできたことは以前も書きましたが,その後も油断せずにモロー反射統合のエクササイズをほぼ毎晩続けてきました。

nao-chun.hatenablog.jp

nao-chun.hatenablog.jp

途中で講座に行って新たなエクササイズを教わるたびに,少し内容を変えたりしながら…。

周りの人やできごとに対する過敏さはずいぶん薄れてきたな,と思っていたところでしたが,今度はちょっと変わったことを言い始めました。

先日,お友達の家族とお花見に行ったときのこと。 近所の山道に整備されている,長い長いエスカレーターを昇りながら,

「あ,怖い! 下を見たらヤバい! これって高所恐怖症!?」

と突然手すりにしがみつくではないですか!

じつは息子がこのエスカレーターを昇ったのは初めてではなく,これまで何度も利用しています。 でも,これまで一度もそんなそぶりを見せたことはなかったのです。 このエスカレーターに限らず,高いタワーに登ったりするのもむしろ楽しんでいるくらいだったのに。

考えられるのは,彼のモロー反射の統合が進んで,次の課題となる原始反射の影響が大きくなったこと。

モロー反射の次の課題,それは緊張性迷路反射。 いつものエクササイズのとき,試しに仰向けになって頭を持ち上げるよう言ってみたら,確かにほとんど上がらない…首の筋肉が弱いのですね。

私も同じく首の筋肉の弱さを持っているので,やっぱり親子で似るのかもしれません。

これからまた少しずつ,統合に向けて新たに取り組んでいこうと思います。