ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

小学生の勉強のやる気を高める「自信」をつけるには?

Confidence(自信):「自分にもできそう」と思わせる

またまた、『小学生の子が勉強にハマる方法』の続きです。

3回目の今日のテーマは、Confidence(自信)。
子どもたちが自信を持って、勉強に取り組むこと。
「自分にもできそう」と思えたら、やる気もアップするはず♪
そのために親に何ができるか、がこの章のテーマです。

才能と努力、どっちが大事?

何かがうまくいったとき、それを才能のおかげと考えるか、努力の賜と考えるか。
どちらが「自信」につながるかわかりますか?

答えは、努力。
才能があるからうまくいく、と思ってしまうと、自分の能力は変化可能なものだと考えにくくなって、難しい課題を見ると取り組まずに逃げてしまいがちになるのだそう。

そう言えば、以前読んだこちらの本にも書いてあったのを思い出しました。

今は新版が出ているのですね。表紙がすごく変わっていて気づきませんでした。

マインドセット「やればできる! 」の研究

マインドセット「やればできる! 」の研究

だから、親が子どもを褒めるときにも、言葉のチョイスがとても大切なんですね。

「頭がいいのね!」と伝えるより、
「よく頑張った結果だね」と伝えたほうが、子どもは自分に自信を持てるし、努力を続けやすくなる。

ぜひ気をつけたいですね!

子どもが失敗したときは

失敗したときは、悔しいし悲しいもの。
でも、失敗は成功の母。
さらなる成長のために、今の失敗を次に活かしたいですよね。

そのためには、失敗した原因を分析することが大切になりますが、原因をふたつの軸で4種類に分けるとわかりやすいとのこと。

ひとつめの軸は、原因は自分にあるか他人にあるか。
ふたつめの軸は、原因が可変なものか不変なものか。

失敗を今後に活かすためには、もちろん原因は「自分」にあって「可変」なものと考えられたほうがいいはず。

努力の方法、運、性格能力、環境(学校・家庭)はそれぞれ「自分×可変」、「他人×可変」、「自分×不変」、「他人×不変」と言えますね。

いちばん自分でコントロールできるのは、努力の方法。
どんなことをどんなやり方でどのくらいの量がんばればいいのか。
失敗をそんなふうに振り返ることができたら、もっと力が伸ばせるかもしれませんね♪

本の中にはこれらの他にも子どもたちの「自信」を高めてやる気を引き出す具体的な方法がまだまだ紹介されています。


さて、次回がいよいよレビュー最終回になりそうです。お楽しみに!