ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

学習

休校延長? 判断バラバラ? それでも今できることを。

GW本格突入ですが… 5月に入り、いよいよ本格的にGWに突入したわけですが、例年とは街の景色や待ちゆく人の雰囲気も全然違います。シャッターの降り続けるお店、まばらな人影、9割以上マスク着用…。連休が明けたら子どもたちの学校再開かと思いきや、広島県で…

痺れる!! トップのリーダーシップが現場のためらいをグイッと動かす。

再休校から丸4日経過 長〜い休みのような気がしますが、息子の学校が再度休校になってからまだ丸4日。週末も挟んだし体感的にはものすごく長いですが、まだそんなものなんですね…。さて、あちらこちらで話題にのぼっている「オンライン授業」。息子の通う学…

小学生に「勉強してよかった」と満足感を与えるには?

Satisfaction(満足):「勉強してよかった」と実感させる 小学生の子が勉強にハマる方法のレビュー、今日が最終回です。「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法作者:菊池 洋匡,秦 一生発売日: 2019/07/01メディア: 単行本4回目…

小学生の勉強のやる気を高める「自信」をつけるには?

Confidence(自信):「自分にもできそう」と思わせる またまた、『小学生の子が勉強にハマる方法』の続きです。「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法作者:菊池 洋匡,秦 一生発売日: 2019/07/01メディア: 単行本3回目の今日の…

小学生の勉強のやる気に火をつける、6つのエンジンと2階建ての脳とは?

Reason(理由):勉強に「やりがい」を感じさせる 昨日の記事、「小学生の子が勉強にハマる方法」レビューの続きです。「やる気」を科学的に分析してわかった小学生の子が勉強にハマる方法作者:菊池 洋匡,秦 一生発売日: 2019/07/01メディア: 単行本Attentio…

小学生のわが子に勉強のやる気を起こさせる秘策は?

小学生のお母さんとこっそり共有したい コロナで休校になって以降、家庭学習の増えたご家庭から「いくら課題出されたって、急に家で勉強なんてしないですよね…」と嘆く親御さんに度々お会いしました。そんなタイミングでたまたま手に取ったのがこの本、「小…

うちの子は発達性読み書き障害かも?! と悩む親御さんに超絶おすすめの1冊!

シリーズ2作目、読み終えました。 発達性読み書き障害がテーマの漫画の2作目、「『うちの子は字が書けないかも』と思ったら」を読了しました。「うちの子は字が書けないかも」と思ったら作者:彰, 宇野発売日: 2020/03/03メディア: 単行本1作目「うちの子は字…

学習支援のプロに学ぶ、支援するとき絶対実施しないといけないこととは?

学習支援について学ぶ 今日は地域の勉強会に参加してきました。テーマは、学習支援。 学校で子どもの学習の苦手さをどうアセスメントし、どう支援するか、というお話。先生のフランクな語り口調と興味深いお話の内容にグイグイ引き込まれ、あっという間に講…

PISA2018の結果を読んで、スルーできなかった違和感

PISAの話は終わろうと思っていたけれど… 昨日記事にした、学習到達度調査PISAでの日本人の読解力低下の話。 もう昨日で終わりにしようと思っていたのですが(それほど興味ないという方も多いでしょうし…)、今朝のyahoo!ニュースの記事を見てやはりこのまま…

PISA2018、子どもの読解力落ちてるってよ…

PISA2018の結果が公表されました 文部科学省のウェブサイトにPISA(Programme for International Student Assessment:国際的な生徒の学習到達度調査)の結果が公開されました。3年に一度、OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development:…

文科省は変わった。学校はどうだ?

自宅学習の出席日数カウント問題 ちょっぴりターミネーター風のタイトルで始めてしまいましたが、ちょうど昨日のYahoo!ニュースにこんな記事が出ていました。 (記事が削除されたときのために一部スクショしました。)通常の公立学校でなくシュタイナー教育…

大学に合格しても浮かれていられない理由とは?

ふたりめのサクラサク… 診察室で大学合格の知らせを聞くのは今シーズン2人目でした。 高校生活が大変だったのを知っているだけに、よくぞ困難な状況のなかで自分の目標を丁寧に絞り込んでここまでがんばってきたなぁ…と目を細めてしまいます。 まぁ、大変じ…

やる気のある子をガッカリさせない決断にあっぱれ!

広島県教育委員会にまたもや先進的な動きが! またまた,広島県教育委員会からステキなニュースが飛び出しました。 www3.nhk.or.jp 小児がんの中でも特に白血病などに罹ると,化学療法や骨髄移植で治療期間が長くなったり,免疫系が十分に働かなくなるので外…

またまた,不登校を無理に登校させない方向へシフトしたようです。

文部科学省から新しい通知が出ました。 昨日のYahoo!ニュースを見て、またちょっとホッとすることができました。 headlines.yahoo.co.jp これまでも、児童生徒の自宅での学習や民間施設での学習を校長の判断で積極的に出席扱いにするようにという通達は出て…

SNSの醍醐味!! 猛烈に魅力的なブログと本に出会いました。

シュタイナー教育の凄さに気づいていなかった… SNS依存性と言われても仕方ないくらい、繋がりのある方々のネット上での書き込みを見てはいろんな情報と出会うのが好きなのですが、ちょっと前にまたテンションの上がるような出会いを経験しました。それがこち…

「重すぎるランドセル問題」も即解決?! デジタル教科書導入が進まない理由は?

先日見かけたこの記事に関連して、モヤモヤしています。デジタル教科書、なぜ学校で使えない? 読み書き障害に有効も「特別扱い」と導入に難色記事に不満があるわけではなくて、ホントになんでデジタル教科書導入は進まないんだろう、と。実際に診察室でお会…

勉強法以前の「勉強体質」はどうすれば作れる?

学習することに関する興味から、タイトルが気になって読んでみた本。勉強法以前の「勉強体質」のつくりかた作者: 伊藤敏雄出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2018/02/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る何よりもまずは勉強に取…

学びについて、学びたい。

不登校の話のなかで、家庭学習を出席と認める方向性が文部科学省の通達で示されたことに触れましたが、学校に行く・行かないは別として少なくとも義務教育期間には何らかの形で学習は積んでおいたほうがいい、とは私は強く思っています。それは、高校へ進んだ…

知らなかった! 不登校をめぐる法律の話。

不登校への関わり方をテーマにした講演会の依頼を受け、鋭意準備中です。日頃不登校のお子さんに合わせていただくことは多いし、自分なりに語りたいことはあるのですが、最近、国や文部科学省の政策ってどうなってるんだろう? と改めて調べてみたら、ここ数…

たまたま見つけた動画で,エネルギー充電しました!

ほんの数カ月前まで「Youtubeなんて若い子がゲーム動画を観るためのもの」くらいの認識だったのですが,いつの間にか自分自身もどっぷりYoutubeの魅力にはまってしまいました。 息子と一緒によく観るのは,QuizKnock。クイズ王の伊沢拓司さんが編集長を務め…

原始反射の動きを真似た運動がことばの発達に効果的だった!

原始反射と発達についてもっといろいろ知りたくてさまざまな情報に当たってみるのですが,なかなか都合よく知りたいことに応えてくれるものには出会えません。 nao-chun.hatenablog.jp 専門書はよくも悪くも縦割り…反射に関する本,ことばの発達に関する本,…

公文に関する心配,そして仕切り直し。

かなり久しぶりに息子の公文の話です。 前回は約9カ月前ですもんね…。 nao-chun.hatenablog.jp あの頃と変わらず,毎日公文の宿題をする習慣は続いています。 当時の記事を見ると,毎朝登校前に公文をやっていたみたいですが,今は帰宅してから学校の宿題と…

参観日に見つけた,先生の地味でパワフルな魔法!

先日,息子がいる教室へ今年度初の参観日に出掛けてきました。 担任の先生は今年度の異動で新たに息子の通う小学校にいらした先生。 始業式から数日しか経っていない時点での参観。どんな先生が,こどもたちをどんなふうに教えてくださっているのか…保護者と…

もともと役に立っていたものが,学習を邪魔する要因になるなんて…?!

前回に続いて,学習の困難さをもたらす身体の特徴の話です。 nao-chun.hatenablog.jp 「ブレインジム-発達が気になる人の12の体操」では,安心できる環境でも学習の困難を抱えるこどもたちにみられる特徴として,原始反射のことが書かれています。 原始反射…

安心できる環境でも学習の難しさを感じる,その要因は…?

前回の記事に書いた「ブレインジム-発達が気になる人の12の体操」の著者,神田誠一郎先生はフリースクールの校長先生。 nao-chun.hatenablog.jp フリースクールに集まってくるこどもたちの中には,いわゆる「普通の学校」で「みんなと同じように」通い続ける…

学習の苦手さに,何かお手伝いできることはないのだろうか…?

最近更新が滞りがちで申し訳ありません。 徐々に通常のペースに戻していきたいと思っています。 さて,今年度の初めにも同じようなことを思っていたのですが,この1年を通じてやはり学校の学習場面で悩んでいるこどもたちに診察室で何人も出会うこととなりま…

漢字学習を楽にしてくれるカードを見つけました♪

今日は立春…気付けばもう2月に入っているんですね。 1月後半,ブログの更新が滞ってしまいました。これにはちょっと訳があるのですが,それはまたの機会にご報告させていただくかもしれません。 さて,久しぶりに公文の漢字の話です。 漢字学習に苦しむサイ…

こどもの算数の力って,どうしたら伸びるの?

赤ちゃんは母国語をどうやって身につけるのかを知りたくて読んだ本にはたくさんの文献が紹介されていたのですが,あとがきにちょっと登場した研究結果がとても面白そうだったので英語論文を探して読んでみました。 「就学前のこどもの数学的知識:先生の『数…

ヒトはどうやって母国語を身につけるの?

最近,ふとしたことから「ヒトはどうやって言葉を身につけるのだろう?」と考えるようになりました。 外国語学習の話ではなく,赤ちゃんが母国語を習得する過程のことです。 私はいつの間に母に言われていることがわかるようになり,いつの間に耳の立った小…

繰り下がりをメモしない理由を知りたい!

公文を始めて,まず息子がつまずいたポイントは引き算の繰り下がりでした。 nao-chun.hatenablog.jp 繰り下がりに苦しみながら問題を解く姿を見ていて,あれっ? と思うことがありました。 「斜めに線を引いて数字を書き換える」という作業をしないのです。 …