ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

私は第三者になりたい…

またまたSNSから

今日も、とっても尊敬している友人がSNSでシェアしてくれていたネット記事をご紹介。

不登校にも効果!子育てに不可欠『第三者』の力」(Livedoorニュース

詳しくはぜひ記事を読んでみていただきたいのですが、不登校の子どもたちには利害関係のない大人が第三者として一緒の空間で同じ時間を過ごすことが大切だ、とご自身の経験を絡めて書いていらっしゃいます。

三者となかなか出会えない子どもたち

学校の先生やカウンセラーは、親切だけど第三者じゃない。

学校に行かないことが第三者と出会うことや第三者の中で過ごす経験を逃してしまい、子どもは自信を失ってしまう。

不登校や引きこもりの問題が増えているのも、地域の中などで第三者的大人と出会う機会が以前より減ってしまった現代社会からの影響もあるだろう、と筆者の篠原信先生。


まったくもって賛成です。


「学校行く(来る)の、どうするの?」以外の価値観で話ができる大人と自然に接することが何らかの形で子どもに自信をもたらすんじゃないかな、と私自身も感じているから。


喜んで引き受けます、第三者

ちょうど先日Kindle出版した本にも、そんなことを書いていました。

「利害関係のない、信頼される大人」としてお子さんをとりまく環境に参加させてもらうこと

を子どもたちと出会う私のいちばん大事な役割のひとつだと思っているのです。

篠原先生から見たら、私は「カウンセラー」に含まれる人間かもしれません。

でも、学校の先生もスクールカウンセラーさんも親御さんも基本的には1日も早く登校できるようにと思っていらっしゃる中で、私までその立場に立ってしまったら正直何の役にも立たないんじゃないか、とどうしても思えてしまって。

それに実際、「いやいやいや、その状況で学校に行くなんて無理でしょ…」みたいな状況に置かれたお子さんにもたくさんお会いしてきたので、「登校が善、不登校が悪」という常識的前提が私自身になかったりもするのです。

だから、学校に行く方向でお子さんにプレッシャーを掛けようという意思が全然なくて。

そんなわけで、これからも不登校のお子さんとお会いするときは「利害関係のない第三者」として出会いたいと思っていますし、長い目で見ていつかお子さんが第三者の輪の中へ自信をもって飛び込めることを応援するスタンスでいようと思います。