ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

神経発達障害

ADHD症状を持つ子どもたちの回復や予防的介入にはどんなことができるの?

「ADHDの正体」、いよいよ最終章! ようやく今日は最終章です。読んできたのはこちらの本。ADHDの正体―その診断は正しいのか―作者:岡田尊司発売日: 2020/04/24メディア: Kindle版 今回は第九章です。これまでのレビュー投稿はこちら。 第九章「回復と予…

ADHDに限ったことじゃない、愛着との関連性を考える

「愛着」の問題と向き合うことに 昨晩書いた記事、下書き保存のまま朝を迎えてしまいました…数日ぶりの、こちらの本のレビュー。ADHDの正体―その診断は正しいのか―作者:岡田尊司発売日: 2020/04/24メディア: Kindle版 今回は第八章です。これまでのレビ…

「ADHD」の発症メカニズムの謎へ近づく

「ADHD」発症と遺伝と愛着の関係は、そしてそれ以外の要因は…? 昨日は最後まで丁寧に読み切れなかったので、今日こそこちらの本の続きを。\\ADHDの正体―その診断は正しいのか―作者:岡田尊司発売日: 2020/04/24メディア: Kindle版 今回は第七章です。こ…

「まるで神経発達障害みたいな状態」をどう扱えばいいのか。

少し間が空きましたが… ちょっと久しぶりですが、興味津々のこちらの本にまた戻ってきました。ADHDの正体―その診断は正しいのか―作者:岡田尊司発売日: 2020/04/24メディア: Kindle版今日は第六章です。これまでのレビュー投稿はこちら。今日はコンパクト…

ADHDの「症状診断の危うさ」に頷くしかない

どうしても読み飛ばせない 本は1冊まるごと最初から最後まで丁寧に読むのではなく、必要なエッセンスを吸収できたらそれでOK。…そんなふうに教えていただいたのに、どうしてもこの本は最初から丁寧に読まざるを得ません。ADHDの正体―その診断は正しいの…

中枢神経刺激薬の長期使用について、もっと知りたい!

処方の機会はそこそこ多いけれど… ふと気になって、調べてみたくなったこと。 それは、注意欠如多動症(ADHD)の治療薬として使われる中枢神経刺激薬を長期使用した場合の予後が最近の研究ではどう評価されているのか? という疑問。ずいぶん前ですが、ブロ…

発達障害が◯◯発達障害となったのは,大きなパラダイムシフトです!

花風社の新刊「NEURO」を読みました。 花風社さんの本のことは,これまでも何度もこのブログで触れてきていますが,今回の新刊のテーマはまさに「NEURO」=「神経」。 アメリカ精神医学会(APA)が数年に一度改定する精神疾患の診断基準「DSM-5」で,「発達…