ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

学校でつらいことは,やっぱり…?

学校に足が向きにくいこどもたちとの話のなかに登場する「学校の中で苦手なこと」のひとつとして,やっぱり学習に関するものは外せないテーマのように感じています。

私がお会いする小学生たちの多くは,「勉強がキライなわけじゃない」と話してくれたり,「そんなに勉強好きでもないけど,ちゃんとやりたいとは思ってる」と話してくれます。

怠けてるわけじゃない,まじめに勉強に向き合ってる,なのにできない。

そんな彼らのしんどさが伝わってきます。

真剣に取り組んでいるのに結果や成績につながらなくて,先生に不本意な叱られ方をしたり,

授業中などに同級生にからかわれたり,心ない言葉を掛けられたり。

学習の苦手さが先生や友達との関係にもよくない影響を及ぼして,学校での人間関係までイヤになってしまうケースや,勉強そのものや新しく学ぶことに対して後ろ向きになってしまうケースにもよく出会います。

みんなを楽しく笑わせるような才能があっても,素晴らしい運動神経をしていても,友達思いの優しい性格の持ち主でも,学校生活の大半が学習時間で占められている以上,学習で受ける評価がその子自身の評価と大きく結びついてしまう面があるのはどうしても避けられないことかもしれません。

…こどもたちと親御さんからこうしたお話をお聞きしながら,こどもたちを学校嫌いにしないために診察室でどんな学習支援ができるのかということにもだんだん興味を持つようになりました。