こどもにピアノを習わせたい理由…本当にピアノは脳にいいの？
息子の学校のPTA行事で作業をしながらお母さんたちとこどもたちの習いごとの話になったとき，あるお母さんが
「これからこどもにピアノを習わせたいと思ってるんですよ。ピアノってとっても脳にいいんですよね？」とおっしゃって。
その場にお子さんをピアノ教室に通わせているお母さんが私のほかにもいらしたので，どこの教室がどんなレッスン内容なのか，などなどいろいろ情報交換して盛り上がりました。
息子の練習ぶりを見ていると，ピアノの練習には集中力が要求されるんだな…とか，ピアノを弾くのは目と耳と頭と手を同時に使い続ける複雑な作業なんだな…とか，改めていろいろ考えさせられる毎日なのですが，
だからといって果たして本当にピアノを弾くことが脳によい影響を与えるのかという問いを突き付けられると，自信をもって「とっても脳にいいんですよ♪」とは言い切れなくて。
バランスボールに座る効果やガムを噛むことの効果まで検証されているくらいなら，
ピアノやバイオリンなどの楽器を練習する効果だってすでに研究されているんじゃないの？と思って検索してみたら，やっぱりいろいろあるようです。
とりあえず最近（2015年に出たばかり）の，音楽の練習に関する総説を読んでみることにしました。
行動面に関する研究や脳のはたらきに関するさまざまな研究について豊富に書かれていて読みごたえがありそうですが，そこから少し研究の内容を紹介していきたいと思います。
