ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

昼休みにあんまり遊べない,そのわけは…?

またまた,小学校の休憩時間の話。

 

別のお子さんとお話をしているときのこと,「20分休憩はいいけど,昼休みはあんまり遊べなくて」という悩みを打ち明けてくれました。

その子のネックは宿題ではなくて,給食。

給食を食べ終わるまで休憩に入れない,というルールの学級で過ごしているとのことでした。

最近は「好き嫌いはダメ! 残さず食べなさい!」を強要する先生は減ってきているようで,給食開始前であれば苦手なおかずや多すぎるごはん・おかずは減らしてもいい,というクラスも少なくないみたい。

それでも,パンは残さず食べるとか,牛乳は最後まで飲むとかの縛りがいくらか残っていたり。 食べきれないわけじゃないけど完食するまで時間のかかるお子さんにはやっぱりしんどかったり。

「いつも『給食食べるの遅い子』って思われてるから,だんだん友達が自分を置いて遊びに出るようになってしまった」と寂しそうに話してくれました。

こまかい給食ルールは担任によって方針が違ったりするから,昨年度は許されていたことが今年度はダメだったり…こどもなりに納得いかない思いを抱えていたりするようです。

こうして話を聞いてみると,偏食や少食といった感覚や身体の事情がこどもたちが学校で身体を動かす時間や友達と関わる機会を失うきっかけにもなりうる,といえそうです。

身体・運動・学習・交友関係のすべてがリンクしているんですね。

好き嫌いの少ない,ごはんを(それなりに)もりもり食べられる身体づくりというのも大切だな,と感じたのでした。