ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

発達障害、家庭で治すにはどうすればいいの?

またもや、むちゃくちゃ気になる本を入手

夢中になって「発達障害バブルの真相: 救済か?魔女狩りか?暴走する発達障害者支援」を読んでいるあいだにAmazonから届いたのがこちらの本。

薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方

薬に頼らず家庭で治せる発達障害とのつき合い方

読み始めてから気づいたのですが、この本は「Disconnected kids」の邦訳本だったのですね。

この洋書、Amazonで「あなたへのおすすめ」にあまりにもしょっちゅう登場するのでずっと気になっていたのですが、やはり読む運命だったんだな(日本語で)、と今さらおすすめAIの賢さに舌を巻いています。

意外と難しいですよ…?

現在、Amazonの「学習障害(LD)」カテゴリで1位だと知って驚きました。

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まず、そんなにも人気があることにビックリ(失礼!)。
邦訳版タイトルは「薬に頼らず」となっていますが、特に反医療を主張しているような本ではありません。
それでも「何か家庭でできることがあるならやってみたい」という意欲のある親御さんがきっとたくさんいらっしゃるってことでしょうね。

もうひとつ驚いたのは、これほど売れている一般書でありながら、中身は結構難しいんです。
文章は読みやすいし、筆者の提案する方法で改善した子どもたちの事例もたくさん登場してとてもわかりやすいのですが、左右の脳の役割の違いとか、利き側の混合の話(ex. 手は右利きなのに目は左利き)とか、医学的な話題がビッシリ。そういえば利き側の混合の話は「エクストラ・レッスン」の内容とも重なりますね。こちらのブログがとても詳しいです。

そして、各種アセスメントのためのチェックリストを見ると、親御さんの観察力や記憶力や根気(お子さんの協力も不可欠ですので…)が問われるような項目が延々並んでいます。
私が自分の息子についてすんなり全項目チェックできるかと聞かれたら、正直自信がないくらい。これがご家庭でスムーズにできる親御さんは本当に凄い! と思わずにいられません。

「売れている本なのに難しい」と言うよりむしろ、「難しい本なのにこんなに読みたい人がいる」と嬉しい驚きを感じる方が正しいのかも。

興味を持って読み通します!

全13章あるこの本、第10章からいよいよ介入のエクササイズが始まるようです。しかし、その後も細かなアセスメント項目が続々出てきます。原始反射についても答える項目があるみたい。

自分の身体や息子の様子を思い浮かべながら、今日ようやく第8章まで読み終えました。

最後まで読んだらまた何か書きたくなるかもしれません。とりあえず、好奇心のまま読み進めてみます♪