うちの子は発達性読み書き障害かも?! と悩む親御さんに超絶おすすめの1冊!
シリーズ2作目、読み終えました。
発達性読み書き障害がテーマの漫画の2作目、「『うちの子は字が書けないかも』と思ったら」を読了しました。
- 作者:彰, 宇野
- 発売日: 2020/03/03
- メディア: 単行本
1作目「うちの子は字が書けない」がとても好きで、職場の待合室にずっと置かせてもらっているほど。
なので、2作目もとても楽しみにしていました。
今回はちょっと毛色が違います
前作は「うちの子は字が書けない」というタイトルどおり、主人公フユくんの発達性読み書き障害にまつわる本人やご家族の受け止め、学校の先生方の反応、フユくんの努力や成長、ご家族の変化などを漫画のストーリーでどっぷり感じさせてもらえるものでした。
今作では漫画の割合はぐっと少なくなり、代わりにフユくんと今作の主人公ナツさんの主治医である宇野彰先生による解説やアドバイスがいっぱい。
こちらもやはりタイトルどおり、「うちの子は字が書けないかも」と思った親御さんの不安に応える意図で作られた本と言えます。
同じきょうだいでも、フユくんとナツさんは読み書き障害の性質も違えば、自分の苦手さに対するふたりの受け止めかたも努力の方向性もそれぞれ違います。
ふたりの違いに驚きつつも、それぞれの思いを大切にして見守る姿勢を貫いていらっしゃる母リョウコさんの姿にいちばん心が揺さぶられるのはきっと私だけではないはず。
ナツさんの家庭教師の野原先生が、勉強に対して一見ドライな様子のナツさんを前に「教える自分の存在意義は…?」と苦悩され、そのあと強い使命感を抱いていらっしゃる場面にもグッときました。
…あれ、漫画の部分だけ一生懸命読んじゃってるような?!
宇野先生のメッセージも素敵です!
もちろん、宇野先生からの解説やメッセージもとても勉強になります。
- 「発達性」読み書き障害と呼んでほしい
- 読み書きが心配になったら、小1の夏までは見守る
- 親が「発達性読み書き障害」をどう捉えるかが子ども自身の受けとめに大きく影響する
- 診断がついたら、子どものせいじゃないこと、無理に苦手なことをしなくてよいことを伝えてあげてほしい
- トレーニングをするかしないか、どのくらいするは本人の判断を大事にする
- 親は指導者役にはならないほうがいい
などなど、なるほどと思うことばかり。
そして、