学校の先生方必読! 保護者との良好な関係づくりのためのコツ満載の本とは?
冬休み読書のラストは、学校の先生へのメッセージ。
年末年始に読みたかった本、3冊目はこちら。
「保護者トラブルを生まない学校経営を“保護者の目線"で考えました」
保護者トラブルを生まない学校経営を“保護者の目線"で考えました
- 作者:永堀 宏美
- 出版社/メーカー: 教育開発研究所
- 発売日: 2018/08/06
- メディア: 単行本
著者の永堀宏美さんは、かつて教育委員長をお務めになられたこともあり、おふたりのお子さんを育てられたご経験もおありのお母さんでもいらっしゃる。
つまり、学校の事情も保護者としての気持ちも両方把握できてしまうお立場ということ。
その著者が学校現場に対してどのような提言をしてくださっているのか、興味津々で読みました。
あぁ、もうっ!!首を縦に振りすぎて傷めそう!!
この本の初めから終わりまでどこをとっても、細やかな観察力と鋭い指摘に一保護者として首をぶんぶん縦に振り続ける勢いで読みました。
本書の中でも指摘がありましたが、おそらく先生という職業を選ばれるのは、もともと学校が大好きで学校という場にうまく適応して過ごせてきた方々が大半なはず。
「学校は素晴らしいところ、そこに子どもを預ける保護者はかくあるべし」と先生方がイメージされる保護者像と、実際の保護者の感情・振る舞いの間にギャップがあるのは当たり前の話。
私は間違っても学校の先生にはなれそうにない保護者なので、学校に対して「ええっ、そんなこと言われても…」みたいな気持ちを抱くこともこれまでしばしばありました。それをことごとく言葉にしていただいた感じでとてもスッキリしています(あ、もちろんものすごーく安心感・信頼感を持って過ごせた時間もたくさんあったことはここで強調しておきますね。それはもう感謝の言葉しかありません!)。
例えば、行事のお知らせ。
普段の授業とは違う校外学習の時、行った先で何をするのかが気にならないわけではありませんが、それは子どもたちが把握しておけばよいことで、保護者が知りたいのはランドセルで行くのか手提げやリュックだけでよいのか、とか、お弁当がいるならレジャーシートはいるのか、とか、下校時間は普段どおりと思っていてよいのか、といった情報。
こんなことをわざわざ学校に問い合わせるのも、先生の連絡不足を指摘するようでためらわれたりするものです。
例えば、保護者面談。
子どもが学校で何かやらかしていないか、普段の様子で先生から見られて気になることがあればはもちろん教えていただきたいですが、ダメ出しばっかりされると「この先生はうちの子の(なけなし?の)いいところは全然目に入っていないのだろうか。ちゃんと見てくれていないのか、それとも嫌われているんだろうか」と心配になってしまいます。
そんな保護者の不安や不満がどうすれば解消されるのか、といった助言がこの本には具体的にとても細やかにたくさん盛り込まれています。
うんうん、そうそう!
そうしていただけると親としてはめちゃくちゃありがたい!!
…終始うなずき続けて、一気に読了しました。
そうは言っても先生方はお忙しいはず…
この本に書いてある提言がすべて実現されたら、本当に保護者としては安心して学校に我が子を預けられると思いますし、学校と保護者もとても良好な関係を築けるだろうなと心から思えました。
正直なところ、お忙しい先生方に全て実現していただくのはちょっと現実的ではないかもしれません。
でも先生方、特に管理職の先生が「理想としてはこんなふうに学校を運営したいんだよね」と思って少しずつでもこの本の中の提言を取り入れてくださったら、それだけで学校の雰囲気は大きく変化するのではないでしょうか。
とにかく一度この本を全ての先生方に読んでいただきたいと本気で願います。
もしもこの記事を読んでドキッとしてくださる先生がいらっしゃるなら、ぜひぜひ、読んでみてくださいませ♪
もう一度リンク貼っておきます(笑)。
保護者トラブルを生まない学校経営を“保護者の目線"で考えました
- 作者:永堀 宏美
- 出版社/メーカー: 教育開発研究所
- 発売日: 2018/08/06
- メディア: 単行本