ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

脳を育てることの大切さをこどもたちに伝えたい!

息子と書店や図書館に行くと,こども向けの本にとても興味を惹かれることがあります…整体の本ともそうやって出会ったわけですが。

nao-chun.hatenablog.jp

この前,また気になる本を図書館で見つけて借りてきました。

自分の脳を自分で育てる」という本。著者は脳トレ・鬼トレのゲームソフトでお馴染みの,川島隆太先生。

2001年発行なので今読んでみると脳画像研究の“最先端”ではなくなっている感もありますが,それでも脳活動に関する実験が豊富に紹介され,ときにご自分のこども時代のエピソードも挿入されながら,脳の働きの基本が易しく解説されています。

「脳を育てることの大切さをこどもたちに伝えたい!」という川島先生の熱意を感じずにはいられません。

文章を読んだり,言葉や音楽を聴いたり,計算したりするとき,どのように脳が活動するのかがそれぞれ画像も交えて説明されていて,学習を繰り返すことで脳の細胞と細胞の間に情報を流す道すじができ,さらに繰り返すことでその道筋が太くてしっかりした高速道路になっていく…それこそがよい脳を作るということであり,物事を考えて解決するための道具となる,と先生。

脳内ネットワークを発達させていくことの重要性,そしてそのためには毎日の地道な学習の積み重ねが役立つ,ということが小学生にもわかるように書かれているこの本。

私もこどものときに読んでおきたかったなぁ…と思わされる,ステキな本でした。