ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

ワーキングメモリ以前の,超重要事項!

ワーキングメモリというものが学習の苦手さに大きく関わっていると知って,一昨年くらいからよくワーキングメモリに関する本を読んだり研修会に参加したりするようになりました。

あるとき,国内のワーキングメモリの第一人者たちによる合同研修会に参加していて,配布資料のなかにものすごく気になる文章を見つけました。

「学習に入る前段階として,…学ぶための学びの環境を構成する必要がある」

つまり,ワーキングメモリが活躍する「学習」に入る以前に整えておかなくてはならないものがある,ということですよね。

さらに続けて「学ぶための姿勢の確保:集中イメージの習得  『1分間集中トレーニング』 」と,1冊の書籍が紹介されていました。

…ちょっと待って,ワーキングメモリより先に私はこれについて学んだほうがいいんじゃないの?

ワーキングメモリが優れている・いないにかかわらず,学習に適した「土台」を準備しておかないといけない。

それは部屋の環境整備(勉強机にゲーム機やマンガを置かない)といった物理的なことだけではなく,こども本人を「学習する姿勢」「学習準備状態」にもっていくことが大事だ,と…。

もしも学習する姿勢や準備状態を作り出せるトレーニング方法があるのなら,それは絶対に知っておきたい!

そんな気持ちで,この研修会の帰り道に早速紹介されていた本を買って家路に着いたのでした。