実行機能をアップさせる,6つのアプローチとは?
とても大事な実行機能,どうすれば高めることができるのか…
この論文によれば,研究の結果6つのアプローチが科学的に有効だとされているようです。
まずはそのうちのひとつをご紹介します。
(1) コンピュータを使ったトレーニング ゲームのなかでも特にCogMed(コグメド)というワーキングメモリを鍛えるゲームについては,定型発達のこどもやワーキングメモリの弱い子,ADHDと診断された子などを対象にさまざまな研究が行われています。 ゲームを進めるうちにワーキングメモリへの負荷がどんどん高くなる仕組みになっているのがこのゲームの特徴で,難易度が上がらないままゲームを続けてもワーキングメモリは上昇しないこともわかっています。 ただ,このゲームではワーキングメモリは高められても他の実行機能への波及効果は期待できないようです。
CogMed以外にもゲームを使ったトレーニングは試みられていますが,抑制コントロールを高めることは残念ながら今のところうまくいっていないようです。対象年齢や訓練期間などの条件が整えば効果が出るかもしれませんが…。 4-6歳のこどもにワーキングメモリや抑制を鍛えるゲームをさせて,機能自体はあまり改善しなかったときにも,選択的注意を必要とするような課題をしているときの脳波は整っていたという報告はあって,もしかしたらそれは認知機能が改善する予兆かも?と考えられているようです。
(2)以降はまた後日記事にしますね。