ここのすラボ2.1

こどもの こころを のびのび すくすく 育てることをめざして試行錯誤中の児童精神科医なおちゅんのブログです。

どっさりストック! ズボラランチのための必需品。

仕事に行くときはほぼ毎日、めちゃくちゃ手抜きなお弁当を持参しています。

おかずはただお肉、野菜、キノコ、チーズのオーブンをウォーターオーブンで焼くだけ。
味付けはオリーブオイルに塩コショウのみ、と超シンプルですが、日によってお肉や野菜は入れ替わるのでそれなりにバリエーションがあって、飽きることなく続いています。

キノコも、しめじやエリンギ、椎茸などいろいろ使うのですが、今とても気に入っているのはきくらげ。

美味しい乾燥きくらげを大量にストックしています。

f:id:nao-chun:20190929215951j:plain

これを週末にひと袋一気に水で戻してから水気を軽く切ってタッパーで冷蔵保存しておけば、好きなときに好きなだけきくらげが使えます。

f:id:nao-chun:20190929220052j:plain
水に浸した途端ぐんぐん吸水し始めます。

f:id:nao-chun:20190930065639j:plain
一晩でこんなに大きくぷるぷるに♪

生のキノコはあんまり日持ちしないし、うっかり切らしたとき買いに行くのが面倒だけど、これなら常時きくらげがスタンバイしてくれているので安心。

そしてなにより、私はきくらげが大好き♪
いつでもきくらげを食べられる幸せを謳歌しています。

というわけで、今も調理をウォーターオーブンにおまかせしてこの記事を書いているところ。
ズボラがますます板についてきました。

f:id:nao-chun:20190929220012j:plain

セルフ人体実験をして初めて得られた,重大な気づきとは?

なんちゃって5時間OGTT,決行です!

「フリースタイルリブレ」を購入したときからやってみたかったことを,本日決行しました。

それは,なんちゃって5時間OGTT(Oral Glucose Tolerance Test)。
5時間かけて行う,経口ブドウ糖負荷試験です。

こころの問題と栄養の関連に興味を持って,割と早い時期に読んだこの本で5時間OGTT知って以来,いつか自分について調べてみたいと思っていたのです。

低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)

低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)

 

 今は新版も出ているのですね。こちらもチェックしてみたいところ。

新・低血糖症と精神疾患治療の手引 (心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療)

新・低血糖症と精神疾患治療の手引 (心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療)

 

 通常,経口ブドウ糖負荷試験は糖尿病診断を目的に行われ,2時間で終わるものなのですが,より長い経過を見ることで,血糖値がいつ頃どのくらいまで下がって,いつ頃から回復してくるのかをより詳しく知ることができます。

実験方法のご紹介

OGTTの手順としては,

1. 10時間以上絶食の状態で,
2. ブドウ糖グルコース)75gを水に溶かしたものを2-3分以内に摂取し,
3. ブドウ糖摂取開始時を0分として,30分ごとに血液検査を(たぶん尿検査も)行い,血糖値とインスリン値を測定する

という感じ。
私はリブレで臨むので,血糖値もインスリン値も測定せず,間質液グルコース濃度を15分おきに測定しました。

この日のために購入したブドウ糖,140g入り。近所の薬局には3gのブドウ糖がキャンディ状に個包装されたものしかなく,Amazonで購入しました。

f:id:nao-chun:20190928133526j:plain

75g量りとります。

f:id:nao-chun:20190928133532j:plain

プロテインシェイカーに入れるとわかる,すごいボリューム!

f:id:nao-chun:20190928133537j:plain

あまりに多くて常温の水では溶けず,電子レンジで45℃まで温めてようやく完全溶解。
生ぬるくてべっとり甘い液体を,どうにか2分40秒かけて飲み切りました。うえー。

5時間OGTTの結果やいかに?!

で,5時間測り続けた結果がこちら。
縦軸が間質液中グルコース濃度[mg/dL],横軸は時間[分]です。

f:id:nao-chun:20190928134749p:plain

さきほどの「低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)」にある診断のポイントをひとつずつチェックしてみます。
ここでは,血糖値は間質液中グルコース濃度と読み替えてみましょう。

① 空腹時血糖は80-100が適切。 → 84でスタートしたのでOK
② 随時血糖値,食後の血糖値は80-140が適切。 → 上も下も振り切れてますね…。
③ 負荷後,血糖値は空腹時血糖の1.5倍以上に上昇。 → 約2.2倍でいい感じ。ただし,血糖値170を超えると尿糖が出るようなので,若干高すぎるでしょうか。
④ 負荷後の血糖値はすべて空腹時血糖の80%以上。 → 本来なら67.2を切ってはいけないはず。3時間後以降,5時間に達するまで低下しすぎの期間が続いています。
⑤ 波は一相性で,FBSの最低値は負荷後3-4時間後にある。 → 波はひとつしかなく,最低値は3時間15分後なのでOK
インスリン分泌は血糖値の上昇より先立って行われ,遅れない。 → どうでしょうか,インスリン濃度は測定していないのでよくわかりません。
インスリン値<50[μU/mL]。 → これも測定していないので不明。
⑧ IRI / BS>1。 → これも初めの30分間の血糖値変化でインスリン分泌の変化を割ったものなので,計算不能

ということで,私の結果は「反応性低血糖症」と言えそうです。
症状としては,117分後に「激しい空腹感(あたりまえ)」,142分後から「両腕の冷感」があったくらいですが,どちらもグルコース値が最低値に達したときというより急降下している時点で出現しました。

ちなみに手足の冷感は,血糖値を上げるためにカテコラミン(アドレナリン,ノルアドレナリン)が分泌されたために血管が収縮するから起きるよう。しかも,カテコラミンが分泌されるタイミングは「血糖値が下がり切ったときではなく,降下をしているとき(P.19)」とあるので,あぁまさにこれこれ!と納得。
そして,こういうときには「身体を温めたり,温かいものを摂ったり,…(中略)…ナイアシンは血管拡張効果と血糖上昇効果があります(P.30)」という記述も。今回は自分の身体の生の状態が知りたくていつものサプリメントも5時間の検査が終わるまで飲みませんでしたが,もしも普段どおりサプリメントを飲んでいたらここまでの変化はみられなかったのかもしれません。

うーむ,興味深い。
サプリメントありでもう一度挑戦してみたくなってきました(笑)。

私が日常生活を送る上では,炭水化物を摂ったら1時間以内にタンパク質豊富な間食を摂ったり,日頃からナイアシンを欠かさないようにしたりするのがいいかも,という気づきもあり,有意義なセルフ人体実験となりました。

こんなマニアックな記事を最後まで読んでくださって,ありがとうございました。

クラスの子が不登校になったときに心配してくださっている先生にお願いしたいことは…

不登校の子どもと,担任の先生

不登校や学校に通うのがしんどくなっているお子さんとお会いするとき,あたりまえですが必ず話題にのぼるのは担任の先生のこと。

f:id:nao-chun:20190927210735p:plain

お子さんも親御さんももちろんそれぞれですが,担任の先生も本当におひとりおひとりそれぞれだなぁ…と感じています。

学校に通いづらいお子さんも,そのお子さんを見守る親御さんも苦しいと思うのですが,きっと学校の先生もおつらいのだろうなぁ…と思えるケースもたくさん。

お子さんの状態にはあまりおかまいなしに(と私には思えてしまうのですが…)とにかく夕方に「明日は学校においで」などと毎日のようにお子さんのお家に電話をかけたり,翌日の時間割をFAXで送ったり,お家へ毎日訪問したり。

お子さんが,その子にとって最も安心できる先生(たとえば養護教諭,教頭先生,去年の担任,…)と会う約束をしてどうにか学校にやってきたとき,強引に(とまたもや私には思えてしまうのですが,少なくとも打ち合わせも予告もなしに)顔を見せに来られたり。

熱心に関わろうとしてくださっているのはわかります

お子さんや親御さんのお話をお聞きしているといろんなパターンがありますが,とにかく学校に来てほしくて必死でお子さんとコンタクトを取ろうとされる先生は結構多い印象があります。

親御さんが間に入って上手に交通整理(学校からの連絡は母親の携帯へください,とお願いするとか)されている場合もあれば,我が子にとっては負担になっているのは感じていても,先生の厚意や熱心さを思うと申し訳なくて断れないんです…と診察室で打ち明けてくださるケースもあって。

先生方にお願いしたいことは…

先生方に,声を大にして伝えたいと思います。

お子さんが登校できなくなってからお子さんとよい関係を築こうとするのは無理があります!!

と。
子どもたちだって決して学校を休んでへっちゃらなわけではなくて,行ったほうがいい,行かなきゃいけない,と思っていても登校できないというパターンが大半です。
だから,いくら先生から急に熱心に呼びかけられても,それで「じゃあ行こうかな♪」とはなれなくて。
たしかに1日や2日は無理して登校を試みるお子さんもいるにはいるのですが,それはやっぱり先生への気遣いであって,本人が本当に登校したいと思えたからではないはずです。

自分のクラスの児童・生徒さんが不登校になると,たぶん責任感や使命感がむくむくと湧いて,なんとか学校へ戻してやりたいと思ってくださるのでしょうし,もしかしたら上司や先輩の先生からもプレッシャーが掛かったりするのかもしれません(これは,ただの想像・妄想ですが…)。

でも。
お子さんや親御さんが実際に望んでいる学校からの支援は何なのか,学校をしばらく欠席することになっても将来のお子さんにとって大事なことは何なのか…。
そんなことにちょっと思いを巡らせていただけたら嬉しいです。

そして,クラスのどの子がいつ学校に来づらくなっても子どもたちが「最近しんどいよ,先生」って気軽に打ち明けられるような信頼関係を日頃から作っていただけたら最高!とも思っています。

どうしてもそんなことを文字にしてみたくなった週末でした。

血糖値スパイクを起こしていないか知りたい人に朗報! 誰でも手軽に使えるグルコース濃度モニタリング装置。

血糖値スパイク、私にもあるのかな…?

私の父が血糖値スパイクに翻弄された話は、先日の記事に書いたとおり。

私にはスパイクって起きてないんだろうか?
もしもスパイクが起きてるとしたら、何を飲んだり食べたりするのがよくないんだろうか?
…と、めちゃくちゃ知りたくなってきました。

以前Facebookの友人が使っているのを見て、とりあえず買ってみた「フリースタイルリブレ」。
試そうと思っているうちに半袖の季節が来てしまって一時延期になっていましたが、再び長袖の季節が巡ってきたので「今でしょ!」と挑戦することにしました。

リブレって何?

ちなみにリブレとは、身体(上腕の後ろ側推奨)に細い針のついたセンサーを貼り付けることで、皮下の間質液のグルコース濃度を継続して測れる道具のこと。
半袖だとちょっと目立ちますね…。

f:id:nao-chun:20190926180250j:plain

血糖値 = 血液中グルコース濃度とは厳密には違うのですが、とても相関が強いらしく、血糖値の上下動を推測するにはとても簡便な方法。
しかも最長2週間、知りたいときに腕のセンサーにリーダーを近づけるだけでいつでも一瞬で間質液グルコース濃度を測ることができます。…あ、低下してる(笑)。

f:id:nao-chun:20190926180331j:plain

ちなみに、センサーもリーダーもどちらもAmazonで7000円台で購入可能です。
説明書さえ読めば、誰でも自宅で簡単に使うことができます。

フリースタイルリブレセンサーFreeStyleLibre

フリースタイルリブレセンサーFreeStyleLibre

まる1日使ってみて、驚いたこと

朝から何時に何を食べたかを記録しておき、リブレの測定結果と比較。

f:id:nao-chun:20190926192105j:plain

比べてみてはっきりわかったのは、

・全粒粉天然酵母パン+バターを食べると、約40分後にグルコース濃度がぐっと高くなる(午前・午後のふたつの山)

プロテインや糖質抜きの食事(昼食は豆腐と豚ミンチのハンバーグ、夕飯はローストポークと豚汁)を摂ってもグルコース濃度はほぼ不変

・22時台に息子の夜食につきあって飲んだ米麹甘酒は、パンよりもグルコース濃度の立ち上がりがずっと速く、ピーク値も高い

ということ。

…ふむふむ、面白い!
自分の食生活とグルコース濃度の関係をこんなにハッキリ確かめられるなんてビックリ!!
やっぱり糖質を多く含む飲みものはスパイク状にグルコース濃度を高めるものなのだという発見が、父の件と重なってとても興味深かったです。

まだまだ何日も観察できる日数が残されているので「ひとり人体実験」をエンジョイしようと思います♪

親が頭を働かせてはじめて育つ子どもの意欲

やっぱり良書でした、「幼児期の脳と発達」。

なかなか読み切れなかった「幼児期の脳と発達」、ようやく読了しました。

最後の第5章、たぶん荒井先生が最も強調したかったメッセージがすごく心に響いたのでこの本に関する記事の締めにしたいと思います。

頭を使った子育て、してますか?

先生が最終章で嘆いておられるのは、子育てのことを自分の頭を使って考えていない親が多い、ということ。

マニュアルに頼る、ハウツー本に頼る、…。
安直な答えを求めがちな子育ての風潮への厳しいお言葉がありました。

先日の記事で、視覚・聴覚・体性感覚刺激として入力してきた情報を縁上回や島で判断する、という話を書きましたが、

nao-chun.hatenablog.jp

ここでの判断が帯状回経由で前頭葉へ送られる先は、前頭葉にある「まとまった運動・まとまった言語・意欲と意思決定」の三角形。

子どもの脳に入ってきた刺激に子どもが強い関心を抱けば、その情報が前頭葉の三角形に送られ、触ってみたり、遊んでみたり、それについて尋ねたりといったアクションが起こるわけです。

子どもの脳を刺激して活発に働かせたいと思っても、たくさんのものを見せればいいわけじゃないし、親の好みで見せるものを勝手に選べばいいわけでもない。
その子が何に関心を示すだろうと考えて、子どもにとって魅力的な刺激となるものを親が与えてあげなくてはいけません。
そのためには、親が日頃から子どもの様子をよく観察して、判断して、子どもの好みに合ったものを選んで提供する、という親の脳にあるふたつの三角形の活動が必要となるわけです。

そして子どもはその魅力的なものにワクワクする興味を抱いて、「これは何?」「どうしてこうなるの?」と触れてみたりもっと知ろうとしたりすることで、子どもの脳のふたつの三角形も活発に活動することになります。

子どもはこうした疑問を「親として選んだ存在」にぶつけてみるし、それに対して親がふたつの三角形を働かせて期待どおり答えを返してやることで、子どもからの信頼はまた強まり、さらに次の疑問に出会ったときまた親に尋ねてみようと思うようになります。…

子育てはこの工程の繰り返し。

結果的に子どもの脳のふたつの三角形も、親の脳のふたつの三角形もどんどん活動しながら育っていくことになる…親子でお互いに脳を育て合うことが子育てだと言えそうです。

大切な、親の心構え

荒井先生は、

我が子の長所は長所として認め、欠点は欠点として厳しく観察しながら、しかも、なお我が子の成長していく生命力と発達していく脳の機能を信頼するのが親としての心構え

と、この章に書いておられます。
そして、どうすればその心構えができるのかという問いへの先生の答えは、

「わが子ではあっても、親である自分とは全く別個の人格を持った人間になる存在なのだ」と認め、同時に「親としての心底からの愛情を注ぐ」という一見矛盾した心構えを持つ以外ない

とのこと。
わが子は自分とは違う人間だからよく観察しないと分からない。
でも、わが子が絶大の信頼を寄せてくれている親である自分だからこそ、子どもをしっかり育ててやれる。

そんな気持ちを忘れずに、自分の脳をフル回転させて子どもと向き合える親でありたいな、と思いました。

この本にはたくさん考えさせられるところがあり、折に触れて読み返したい1冊となりました。
絶版になってしまっているのが本当に残念。
いつか再販されたらよいのですが…。

幼児期と脳の発達―どうして育つ?

幼児期と脳の発達―どうして育つ?

子どもの注意や行動の障害を治す:診断(4) 行動面、知覚面、生物医科学的な、そして知能の検査…ホッファー-オズモンド診断テスト

火曜日恒例、ひとり読書会。

今回の診断法は、ホッファー博士自らが開発に携わったものなので、説明が詳しいです(そしてもちろん要約も長文になりました。すみません)。

統合失調症診断のための質問カード:HODテスト

・オズモンド医師と私で1960年に統合失調症診断のためホッファー-オズモンド診断テスト(HOD)を作成したが,10歳以上の子どもたちのメンタルヘルス診断にも有益とわかった。

・的確な診断と治療方針を決めるため,患者のあらゆる知覚変容の可能性を考えて尋ねるのに膨大な時間が掛かったが,質問セットを用いて「はい/いいえ」で答えてもらうことで早く正確に聞きだせるようになった。

・1枚に1問書かれたカードは145枚あり,通し番号がついている。シャッフルされた状態で患者はそれぞれの質問を「はい」と「いいえ」で答えて分ける。患者が「はい」と答えたカードを特製の採点シートに記録する。カードの内容は五感すべてと時間感覚,思考,気分を網羅している。あらゆる統合失調症患者(急性期・慢性期・回復後…)や他の精神疾患患者(うつ病など)や幻覚剤使用後,ストレス下の人,健常者などに実施し,統合失調症が高得点になるよう1枚を1点とカウントするカードと5点に数えるカードを設定した。

・145枚のカードの質問の例を挙げると,

47. おかしな味がしたことのなかった食べものが,今はおかしな味がする。
66. 私の心が私から離れていく。
81. 人々が私を見ている。
35. 私の頭の中で他の人の声がしているのをしばしば感じている。
127. 私にとって,この世界は永遠である。
17. ときどき,鏡で見る自分の顔が違って見えることがある。
90. オレンジとバナナが似ているのは,果物だからというよりどちらも皮があるからだ。
124. 私はしょっちゅう,自分の骨が柔らかくなったと感じる。
136. 人々は私をいじめようと心に干渉してくる。
129. 他の人たちは奇妙なにおいがする。
26. 私はしばしば,目の前に火花やぽっかり漂う光を見ることがある。
142. 以前よりも多くの人たちが私を賞賛している。
87. ドレスと手袋が似ているのは,女性の持ち物だからというより衣料品だからだ。
145. 私は自分が何者かさだかではない。

・ある青年が統合失調症を発症し、ナイアシン3gで治療した。その青年は医学部へ進学したが、ナイアシンの服用を中断してしまった。ある日、具合が良くないと訴えて久しぶりに訪れたのでHOD検査を実施した。検査を通じてたくさんの知覚変容があることが分かり、ナイアシン6gを再開して速やかな改善を得ることができた。幻覚が現れるまで待っていたら医学部を何年も休学しないといけなかっただろう。

・低年齢だと成人と比べて点数が高く、歳を重ねると直線的に点数は下がる。13歳ぐらいで成人と同じくらい点数が下がる子もいれば、18-19歳にようやく成人と同程度になる子もいる。高得点だった子どもの一部は後から私のもとに紹介されて来たが、既に明らかに統合失調症を発症していた。ビタミンB3による治療で、速やかに点数は下がり、症状も回復した。

・高得点が全員統合失調症なわけではない。得点はビタミンB3を投与するかどうかの判断材料に使える。通常は30点程度、統合失調症はおよそ65点になる。点数が高いほど、統合失調症の可能性は高くなる。

・同年齢の中で比較すると点数が高いものは成績が悪く、低得点の子と比べて2学年ほど学力が低い。特別な支援を必要とする子どもたちが最も点数が高い。メガビタミン療法を行うとスコアは低下する。

・年齢が若いことが知覚の不安定さの原因だと思っていたが、知覚の不安定さは治療しなければ子どもたちにとって障害となる脳の機能障害である。これが栄養障害のアレルギー、その他の生化学的要因やビタミン依存症によるものか調べる必要がある。

・1970年にエドモントンで高校生875 人でHODテストを行った調査の結果、1962年のサスカトゥーンの結果と比べてHOD得点の平均値がずっと高く、これは10年間の食事の質の低下が原因として考えられた。HODテストは診断治療による改善再発の可能性を判断するのに有用で、実施に数分しか関わらないので患者を飽きさせないものである。

ひとりごと

詳しくひとつひとつ尋ねていられない症状を、カードを本人にパッパと仕分けてもらうだけで炙り出せるのは面白いなと思った。医学部の青年の事例のように、発症前に早期介入できることは患者さん側にも大きなメリットになるし、実際使ってみたいなぁ…♪

ズボラめし以外に,週末必ず作るものは?

思い切って買った調理メカ

今年5月,ずっと気になっていた調理メカをついに購入しました。

 すでに後継機種も発売されたし,消費税が上がる前の今が購入のチャンスかも?…

 ホームベーカリーにはずっと憧れていたんですが,パンって白い小麦粉でできた糖質だし,グルテンが脳や腸に及ぼす影響も気になるし…とちょっと躊躇していました。

それでも,最終的に背中を押してもらったのは勝間和代さんのブログ。

katsumakazuyo.hatenablog.com

全粒粉&天然酵母なら,「白い強力粉(精製小麦粉)」とは違うし,時間を掛けて発酵させると小麦粉アレルギーが出にくいらしいし(即時型だけかもしれませんけどね…),それが機械任せで簡単に焼けるならぜひ作ってみたい! と。

天然酵母の種起こしは月1回,パンを焼くのは週1回

勝間さんのやりかたをまるまる真似して焼いてみたら,本当に簡単に美味しい全粒粉&天然酵母パンが初回から焼けてしまって感動! イマドキの調理メカ,凄すぎる…。

何度も作るなかで,自分なりの分量設定も定まってきました。

  • 全粒粉250g
  • パン種30g → 25g以上(一度の種起こしで140gくらいできるので,5回に分けて使用)
  • 水150cc(コップに氷水を入れてしばらく放置すると5℃くらいの水ができます)
  • 塩4g
  • 砂糖17g → 最近は10gしか入れていませんが,ちゃんとパンは膨らみます。
  • アボカドオイル15g → 無塩バター15g

もう入れる順番や分量は覚えてしまったので,何も見なくても自動的に身体が準備を進めてくれるようになりました。
ホームベーカリー中蓋の専用ボックスにレーズン60gをセットしておけば,勝手に途中で投入してくれます。投入後に練られたパン生地をちらりと覗き見…。

f:id:nao-chun:20190923214635j:plain

この方法で週1回パンを焼き,10(2×5)枚に切り,冷凍したものを平日2枚ずつ解凍して発酵バターをたっぷり塗り,職場へおやつ代わりに持っていくのが習慣になりました。

自分が加えた材料以外に添加物など一切使っていないし,市販のパンには必ず入っているトランス脂肪酸は含まれていないし,とても安全。素朴だけど味も本当にいい。
コンビニでおやつを買うこともぱったりなくなりました。

焼き上がりはこんな感じ。甘い香りが家じゅうに漂います。

f:id:nao-chun:20190923220208j:plain

健康と便利と美味しいを叶えてくれる調理メカ,お気に入りです♪

こんなお高いホームベーカリーを買って本当に使いこなせるかな,すぐに飽きて使わなくなったらもったいないな…などなど不安もいっぱいあったのですが,実際買ってみてとても満足しています。

ズボラにしていても,身体に安心で美味しいパンが勝手に焼けちゃうのは本当にありがたいこと。これからは,レーズン抜きのスパイスパンや,米粉を使ったパンにも挑戦してみたいなと思っているところです。